『最後の、そして最初の人類』より
物質的業績
(Material Achievement)



 第4章「アメリカ化した惑星」第3節「物質的業績」。〈世界国家〉の統治の下、物質的繁栄を謳歌する人類の姿を描いた部分で、テクノロジーの勝利とそれによる危機を非常に具体的にイメージ化した記述がある。主要な動力源が石炭である等、技術的予言としては苦笑を誘う限界も見られる*が、空高く聳えるビル群の森や、そこを飛び交う飛行機会群の光景は、後に出て来る飛行人類の文明等とはまた違った魅力がある。



*H.G.ウェルズが原子力時代の到来を予言した『解放された世界』を書いたのは1913年のことである。




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