*グッドウィン博士は植物学者であるが、メリット自身も植物学に情熱を注いだ人物で、サイケデリック麻薬の発見者のひとりとしても知られている。メリットがどれだけこの植物学者に自身を投影していたかは定かではないが、長編処女作の語り手としてこの人物を選んだことからしても、メリットがこの二(正確には三)作品に並々ならぬ力を注いでいたことは見て取れるだろう。 **この問題に関しては、直接的には以下の著作が大変参考になる。鎌田氏が上述の二作品を読んだことがあれば、きっと取り上げていたに違いない。 鎌田東二『神界のフィールドワーク』(ちくま学芸文庫、1999) |
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