今夜、生まれる。



 恐らくは『獣が死んだ夜』『海の獣』等と同じ異世界を舞台とする小編。包囲され追い詰められる絶体絶命の状況に於ける、新しい生命を生み出すと云う行為の緊張感を描いている。主人公が女性なのか、また何を生むのか、何故追われているのか、等の説明は故意に省かれ、暗澹たる閉塞感ばかりが強調されている。



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