或る迷夢



 哲学的幻想譚。内省者の思弁的冒険譚とでも言おうか。黒森の書く作品はその殆どが他の諸作品と世界観を共有し、或いは少なくとも矛盾しない様な世界観の下で展開されるのだが、本作はそうした整合性を考えずに書いたもので、最初の一節を書いてしまうと後は大部分が自動的に出来てしまったものだそうである。



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