赤の大空洞



 夢の論理に統べられた世界での冒険譚だが、夢による創世と云う幻想小説ならではのモチーフが、何処か形而上的な香りを漂わせる仕方で語られる。

 二部構成になっているのは、そこで一旦執筆を中断し、もう少し続けられそうだと云う理由で後日後の部分を書き足したからだそうで、そう言われてみれば確かに何となく雰囲気が異なる。



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