石の神の池
(The Pool of the Stone God,1923)



 初出は The American Weekly(1923/09/23)、W.フェニモア(W.Fenimore)名義で発表された。後にジョージ・ウェッツェルと云う研究者がこれを発見し、サム・モスコウィッツが1971年のアンソロジーの中で紹介した。メリットの文学的遺産の相続人であるジョン・スターデヴァントが確認したところによると、フェニモアとはメリットの先祖のひとりの名で、The American Weekly のカード・ファイルにはフェニモアがメリットの筆名であると特記されていると云う。何時もの装飾過多な絢爛たる文体とは違って、梗概だけを記した創作メモの様な素っ気ない書き方がされた作品であるが、それを別にすればその儘『ウィアード・テールズ』等に載っていてもおかしくはない内容である。


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