失踪クラブ
(The Lost Club,1890)



 初出はWhirlwind(1890/12/20)。マッケン自身、或いは彼の友人の分身とも云うべきフィリップス君がまたしても奇怪な事件に遭遇するロンドン奇譚である。超自然的要素が介在してくるのかそうでないのか、単なる犯罪小説とはっきり区別することが出来ない、「狐につままれた」様な妙な読後感を与える、マッケンらしい佳品である。


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