0465.
AがAとして認知される為にはどんな条件が必要か、絶えず考えること、だがそのことばかり考え過ぎないこと。大流も毛細血管の様な無数の支流に分かれてしまえばそこで干上がってしまう。


0466.
お山の大将争いや『仁義なき戦い』ごっこはもういい加減お終いにすべきだ。中身の詰まった分別のあるまともな言葉、これだけあれば他の一切のごたごたは省いてしまったって構わない。


0467.
人生をギャンブルと心得ている男、如何にしてカネや女を征服するか、が中心の、そして唯一の関心事である男、しかも、それに成功している男。あの下衆野郎の顔を思い浮かべる。とてもじゃないが3秒と続けていられない。


0468.
メロディーの大うねりではなく、歌詞のことを自ずと考えてしまうプロムス最終夜………全てがまるっきり台無しだ。


0469.
私のこの混乱が、計算され、演出されたものであることが気付かれていないことを祈ろう。私だってたまには、常識的な人間的感情や欠点を備えていると思われたいのだ。


0470.
私は不当な暴力は絶対に許せない性質 (たち )の人間だ。納得のゆく理由や動機、或いは言い訳すら無しに行われる蛮行、揮われる拳に対しては、躊躇ってみせる必要などない、殴られたら殴り返せ、と云うことを、理性では支持していない時でも気質は支持している、そんな人間だ。だが、自分の身に降り掛かって来た暴力より他人の身に降り掛かってきたそれの方に憤りを覚えることが多いのは、私がこの人生に没入し切れていない証拠なのだろうか。


0471.
犯罪人の罪を問う時、根本的な動機などと云うものを穿 (ほじく )り出すべきではない。そんなことをしたら全員無罪になるか、或いは全員有罪になるに決まっている。法に従って人が人を裁く場面では、人は、問うべき適切なレベルの意図と云うものを見つけ出さねばならない。
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