書割りの裏から覗く顔達に 拳を叩き込んでやりたい |
他者を持たぬ思考停止した阿呆共 奴等に傷を負わせる牙はどれだ |
抵抗と解放に因る笑い顔 恥じ入る私も笑いたいと願う |
降り積もる怒りの中に優しさを 踏んで転がる間抜けが一人 |
食い縛り血が出る程に食い縛り 第三の目が開くのを待つ |
我もまた虐げられた者達の 血類なるや哄笑ひとつ |
ファンファーレ破裂して血の昏きを進む これが我等の進む道だと? |
堕された嬰児等の埋まる鋼道 不可視領域は何処までも暗く |
土地の香を忘れてしまった僕達の 忘れようとする僕達の前に咲く花の色は? |
叫びたくなる様な美を押し隠し 嘘だらけの藪を掻き分けつ進む |