夜の闇透かして見える大都会
  山ひとつ無い眺めの哀しさ



雨の朝路面輪を成す油虹
  広がる虚無に呑まれて消える



生が惨めに成る朝に
  憂鬱な顔で私は塞ぐ
    げにこれなるは故無き嫌悪
      沈む世界に言い訳も無し



寒気来る山の背後の憤怒より
  赤く染まって行く虚ろ空



殺したい程に貴女が恋しくて
  星空へ散る私の狂気



切り裂いたDamnationの塊を
  そっと握り締めて街を征く



絶叫は谺と消えて闇に溶く
  急ぎ足で過ぎる虐殺の夜



幾つもの殺戮を経て夜が明ける
  死んだ胎児等忘却へ沈む



物騒な夢想抱いて温める
  何が孵るか考えもせず



悲鳴上げられることのみ嬉しくて
  何を呪はん今ここに在らん



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