後じさる明日の後を追い駆けて
  藻掻きつ進む今日の黄昏



戦きつ遠い星空夢に見る
  安らぎの地の未だ来ざるや



断片化された時間と空間と
  繋ぎ合わせて闇を縫い取る



粉雪の中の光に目を潰し
  叫びを上げて道を求むる



きりきりとふと切り裂いた昼の闇
  静かに眺めつつ歌うたう



さやさやと囁く声に囲まれて
  冬至の夜は血と共に更け



時につれ千変万化のその顔を
  大空に曝す山の端の一人



喪って遠い谺に日が暮れて
  亡霊達の宴始まる



恐怖して振り返ることの多い日々
  寧日に憧れる魂



悍ましい背骨崩しの労働に
  侵蝕されて行く夏の午後



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