時を経て無害化さるゝ詩を読みつ 意味を見んとて今日を繙く |
またしても何も出来ずに過ぎる夜 気が狂うまでのカウントダウン |
砕け散る波濤の彼方に我は見る 生の余りの大なる無視を |
肉体が夜の訪れ告げ知らせ 私の課題が苦役と変じる |
祈りなどしたことは無いが夜は更け 星無き空は不穏の蠢く |
零れ落つ今日の時間を顧みて 命在りやと息吹いてみる |
訥弁の私の筆が舞い上がる 時間の渦を逆上りたくて |
意味有りし一行の横の傍線に 今の私は何を見てゐる |
楽しかりことも無かりしあの頃は 今振り返り再度向き合う |
宇宙的恐怖の入る余地有りや 四象限をつらつら眺める |