我もまたひとつの宇宙なりとかや
  宇宙の中で我は夢見る



静かに私は朽ちて行く
  カサカサ乾いて崩れて行く
    誰も知らない 何んにも見えない
      夜の片隅で私はひとり



風吹いて私の死骸が転がって
  カラコロカラコロ空ろに嗤い



「貴方にも心は在るや」と問はれれば
  「貴方と違ふ心なら有り」



「こんなことする為だけに生きてゐる
  訳ではない」と思へども疲れ



頼んでもいない朝陽が目を射抜き
  労苦ばかりの一日始まる



どうだって良い目の前のことばかり
  気にしていろと連中は言い



金の為なれば一時の奴隷にも
  成ろうなどとは割り切れぬ我



フランスか何処かに移住してみたい
  休暇ばかりがやけに恋しく



我の血を吸ったあいつを叩き落とす
  無駄な血ばかりがどんどん流され



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