血の色もこれだけどぎつい電飾の
  森の中にては見えざるならむ



際限無く追はるゝばかりの夢の中
  目覚めても尚続きが始まり



逃げ場無し悲鳴上ぐれば青空が
  ぽっかりと笑うへたり込み泣く



瀝青に塗れて春は青く成り
  何処までも続くトロッコの道



歌ひたし杉の斜面を駆け下りて
  眼下の山を震はせんとしたし



鳥籠の龍は天ばかり向いてをり



死に絶えた世界の救世主と成れり
  地平遙かに凶星 (まがぼし )紅く



身の丈に合わぬ世間を飛び出して
  別の地獄で立往生せり



カワハゼの命我が手の中に在り
  腐臭堪へる九ツの春



リズム探して脈を取る
  口に出す読み返す
    音楽が流れ出す



inserted by FC2 system