休日のぞめ虫共の大群の
  中に埋もれて発狂寸前



虹色のナイフ研ぎ研ぎ月を待つ
  贄待つ今日は祝祭デート



風を請う寝不足の熱の帳より
  反吐の出そうな無駄な監獄



首絞めて姿見を見る出勤前
  歩く屍体の群れへ混じる準備



こってりと煮た脳味噌に箸立てる
  これ位しか使い途も無く



嫌悪感堪えて掴む生活の
  残滓の付いた無色の時間
    唯一財と成る我のもの



残照に憎悪は放射されてゆく
  水面 (みなも )に映る烏の怒号



ぐるぐると詰る犬奴等に唾を吐き
  潔く牙にかゝりたい気分



見た儘に悲惨果て無し日も夜も
  非在証明持たずに迷へる



我々としてこゝに今在る儘の
  認知の形因果と為すか
    余りに人間的なる宇宙



inserted by FC2 system