白霞突き抜けた後の空の種子
  明るい絶望虚無と爆笑



烈火山煮える極微の曇る火に
  内破孕んで蠢くか生



星ひとつ浮かべて淡いホリゾント
  白い日没隠れて見えず



じわじわと吸い上げる様に闇を濃く
  してゆく空の下の戦慄/鳥肌



頭上のインクは何記す為のもの



葉脈を伝って落ちる青の精
  毒にもなるか鬼にもなるか



物差しをどちらに向けて使うやら
  少ない次元の小さな地平



チカチカと明滅したる夜の青
  調和の符牒一面に撒く



暮れかける日を引き延ばす延々と
  何処にも往かず何処にも落ちず



千切れたる臍の緒で以て首(くく )
  オギャアと叫ぶ黒い目の永死 (えいじ )



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