そっと食う焼いたばかりの白団子
  仄かな味を何度も噛み()



白鳥の声とサイレン間違える
  浮かべる雲は同じに見えど



白々と明ける大気に息を吐く>
  白く濁れる汚辱の予兆



出血を控えて水をがぶ飲みす
  何処へ行っても安手の食事



ジャングルの中の野獣の儘で死ぬ
  最後にひとつ悪態吐いて



「威信」賭けふんぞり返る大阿呆
  重いその分迷惑千万



枯れ木にも休みは来ぬか消費街
  静かな闇を探して歩く



ハロー受け静まり返る白い空
  地はこんなにも騒がしいのに



蜃気楼食べて歩ける夜間灯
  食い繋ぐ砂ざらりと果て無く



メス持って開く真白い肌の腹
  出た(はらわた )がこちらを凝視し



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