暮れ方に嘴太烏の会話聴く
  見知らぬ世界が目の前を過ぎる



悠然と行き来す進化の芸術品
  血塗れの(はし )も自然の摂理



徒に滝と流れる口惜しさ
  どうにもならず卑小な私



停滞に風が恋しい中秋の
  下らぬ人の下らぬ疑問



動かない頭脳は今日はお休みか
  俗事ばかりがだらだら流れる



Drifting on the high phase moon,
  They would take it for granted.
    I shall scoop it up with little spoon
      Until they'll be bored and stuck.



早々と引っ込む様に日は暮れて
  安手の光ばかりが溢れ



霜焼けが煽る焦燥我はまだ
  この世の住人なのかの喚く



人の群れ視線吸引する力
  無きに等しい塊に吐き気



木枯らしが水飴のごとねっとりと
  絡め取らるゝアンニュイな晩
    うんざりしつつ胸焼け痛く



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