中途半端に滴った 一瞬前の私の姿 すかさず隠すなるべく気付かず |
石化木抱いて眠った冬の夜 星の見えない玉座のさびしさ |
散らさるゝ集中力を青空に 広げて想う多元層界 |
点さるゝ不連続なる青い灯を 見詰め続けてゆけるだろうか |
萎びた目金木犀の匂い嗅ぐ 知覚頼みの存在の熱 |
振動が拡散して行く地平線 声拾う者当てにはせぬが |
大きな瞳はこちらを見上げる 太古の |
無念まだ何処かに残っているか我 過ぎた期待と知りつつ世界 |
朝焼けの真っ黒な雲に声上げて 泣きそうになる悍ましい朝! |
声に出すAはAだと言ってみる 消えぬ違和感ずるずると引き摺り |