どうしても参与出来ぬか実践の
  関係性に生ずる絆
    唯の読者として読み続ける



軒並みに凡庸提げた日常が
  進撃して来る慌てるばかり



復活は誰に聞いたとさも不意に
  驚いてみせる望んだくせに



うっとりと稚愚に耳貸す我在りて
  載せられて記号酔ふのも愉し



何処までも広がって行きたい夜の道
  邪魔な街灯壊して歩く



空腹の儘で新刊読み耽る
  重い肉体忘れる時間



波と消ゆ行為言葉で確定す
  在るべき行為とそうでないもの



限界に雁字搦めの時空間
  それでもどうして我を呼ばぬか



相対の意味さえ実感出来ぬ儘
  小さな社会の小さな私



天輪の中より(きた )る客人を
  如何に持て成しすべきだろうか
   飢えているのか何に対して



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