照明の少し当たった小さなcogito
  判別可能な世界全体



一心に己が失敗恥じたるか
  逆上加速して死に行くか



ころころと何処に焦点転がって
  行くか拙き怒りの力



のんびりと汚穢ゆっくり弄ぶ
  出て来た文字は恥辱に震え



疲労の日思いもかけず豊穣な
  言葉溢れる我は水門



虚焦点空白にしてふっと視線
  逸らして演じる私と云ふ役



何も無い私だらけの部屋の中
  覗く窓には時間が止まり



訴へてみたり残虐非道さを
  失はれてゆく世界のことを



ぐるぐると虚栄回りて楽し気に
  踊る輩がふと羨まし



シンプルな歓喜を歌う輪の中に
  我も混じりたし我も混じりたし



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