存在の度合いがあるや反射鏡
  触知可能な心と生命 (いのち )



飼い犬に成り下がり果てた言葉共
  弔辞は要らぬ喰い尽くしてやる



新しいメモ帳出して補強する
  「歴史」を作る疲労の前に



どろどろに灼けた臭いが肺を()
  黒い焦げ跡となりつつ歩む



爆発 (バースト )にフレア絡まり渦を巻く
  何光分も離れた熱気



どよめいた雲の陳腐な解釈に
  転がり落ちる稚愚なる世界



拙劣な自己欺瞞にも飽きて来た
  閉じた未来を前に寝た振り



(たわ )みつつある黄昏れに目が眩み
  空ろな日々を回顧する也
    老木の洞何んにも住まず



訳も無く堰止められた奔流を
  誰が復してくれるのか夜よ



火と燃えて(とど )まらず我手を伸ばす
  墜ちた偶像に救いは来ずに



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