黄昏れる邪悪に強い旋律を
  乗せて彷徨う我等の鼓動



どろり出るもう疲れたと精の芯
  下らぬ日銭で今日も飯食う



満ち足りた資本システム天上に
  墓石用意されているのか



吹く風に唯々疲労なびけるか
  錆び付く頭と濁った心



深海の軟泥の底沈みたい
  永い眠りに夢も忘れたい



真っ暗な小部屋に独り項垂れる
  深く沈んで融けてゆく闇



溜息にぼやけてぶれる俗世界
  砂地に埋まり進めぬ儘に



後ろ髪引かれて鏡再度見る
  相も変わらず凡庸な我



じっくりと死んだ魚のやうに寝る
  何も映さぬ瞳には蛆



空腹に吐き気に満ちて立つ朝に
  棚引く雲の何と低俗



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