ウィルスの実在如何違い無く
  恐ろしい流言蜚語の伝染



テリトリーメモの束もて埋め尽くす
  そこにも何処にも私の欠片 (かけら )



実質は愚鈍ならむと一歩退く
  季節情緒の憂鬱な夜 



毒を吐く蛙の背中踏み付ける
  ジョギングシューズに逢魔の刻印



一元化された存在フラットな
  視線で眺める疲れた日々に



黙想すmultiverseの直中で
  低く脈打つ手の平の時



蹂躙す密林の奥に血塗れの
  固い宝石(はらわた )裂いて



朽ちるまでこの異世界の住人か
  渇いた瞳にさも好奇心



骨格に進化の印記されたり
  どうしようもなく生命の私



血の型を抜いた我等の逃避境
  滝の向こうに茫漠たる虹



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