透明な鼻血の様な水溜まり
  愚かな私に言い訳をくれ



ひらすらに心騒がし急かすのみ
  無限遅延の行き着かぬ川



着いてしまった後になっては
  何もすることが無い目的地
    行程を回顧するのみの愚者



ひたむきになれぬ先取りされた過去
  詩集の栞に挿んで捨てる



潤滑油流してみても始まらぬ
  今日の歯車はもう動かない



見知った人の見知らぬ影に
  怯える今日は喜ぶべきか



野の君と手を繋ぎ行こう道無き道を
  ざらり段々と確定する宇宙



夜の街息吸った躯ばかり何故か
  はっきり大きく存在してゆく



ぐったりとした食卓に俯せに
  なって呼吸を繰り返す我
    夜は静かに満ちてゆく也



古の声無き記憶より来たる
  恐怖再び我出迎えり
    静かに復活してゆく快楽………!



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