寄せ集め絵の具流した水面の
  眩しき光何と清らか
    我を赦すか我赦さるるか



永遠 (とことわ )の浄化作用に身を浸し
  全身で秋の到来を知る
    作為よ消えろ! 停滞よ去れ!
      私はこれから生まれて行くのだ!



今宵から吸血鬼 (ヴァンピール )共の宴がまた
  始まるぞさあグラスを掲げろ!
    名前を忘れて闇の中に来い!



風よ来い!山の彼方のその向こう
  あそこへ私を連れてってくれ!
    広がる大地へ踏み出させてくれ!



美しい広々として鮮やかだ
  眠るようにして死んでゆきたい



海と空何処へ延びるかこの球体は
  忘却も忘れて吸い込まれて行く
    次第に点と化す水平線



()れひとつ見覚えの無い形状を
  数えて歩く新しい今日
    日差しの下に広がる多様



雄大な光の山を昇る鳥



振り上げた拳は(いず )れ落ちて来る
  目明きだろうと盲だろうと
    本能に従う様に必ず



数え切れぬ殉教者達共の相貌を
  したる流れのせせらぎを聴く
    湖畔で凝っと顔を眺める



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