かぱかぱと水漏れしたる靴履いて
  雨に濡れたり素顔の儘で



赤い空わぁんと遠く耳鳴りが
  警告発す大地の極北



順繰りに退屈具合()て廻る
  同じなことに変わりはなくて



数多ある星の中より我等のみ
  我等であれど因果果て無く



ずるずると裾引き摺って汚れたり
  いやらしい笑み老婆浮かべる



朝靄に霞がかった彼の顔
  思い出せない
  思い出せない



強度のみ増した経験徒らに
  増殖したり無為の産物



惨劇を繰り返したく思ふらん
  私と君とで世界を創ろう



冴え冴えと冷えた思考に風が吹く
  君はどうして何時も横顔



空ろな目ぐるりでんぐり返したり
  最初の機微は流血と共に



inserted by FC2 system