遙かなる別れ未来に投げ掛けて
  愛しき瞳生かす算段
    嗚呼この逆説に身を裂いて
      我は契約したり悪魔と



宿命を宿す命を孕みつつ
  我泣きたるや今だけと言いつつ



Festなら陽気にはしゃぐ振りをする
  笑った儘で他人を殴る



目の届く限り広がるロシアの野
  緯度だけならば丁度いいものを



ぬくぬくと肥え太りたる野放しの
  鳥にエサやる枯れ果てた老婆
     薄皮剥げば骨ばかりなり



ぬばたまの絶望に糧与えつつ
  優しき愛撫繰り返す憎悪



砲弾の如く飛び行く鳥の群れ
  行き着く先は地獄か輪廻か



夢魔が来て汗びっしょりで立ち上がれず
  ソファーの上に魔の老廃物



解放の歓喜波間に谺する
  この一瞬を忘れるな君よ



陽光の下陰鬱なメフィストが
  耳をそばだて髭弄りたる
    破局待ち侘ぶ気懈いバカンス



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