頑として変わらぬ愛の迷妄に 投企命ずる主体はバカか |
我等にも恃むに足るる信義有 全への忠誠この一語*———*この矛盾! |
氷原の上に群成す道化より ましな道化になりたいと思ふ 只食べて寝て繁殖するより |
熱気に咽ぶ路面行く 重い瞼に恨み込め 積もる地平に視界が揺れる |
きらきらと花の華燭の典が舞う 知ったものかと不平を どんどん卑しくなるな性根が |
口開けた 巨大な空無を 仰天して見る 白い眩暈 |
対抗馬在る筈の無い同一性 貴様の喉に喰らい付きたい |
凝固した白い芯に塗り固めらる 歳月剥がすことも叶はず 厚くなるのに黙って耐へる |
苦悩と呼ぶには恥じるありける その下らなさ終生不可避か |
下衆共のゲームに付き合うことを余儀 無くされたるは我等の罪か (これを「罪科」を呼ぶのであれば 確かに我等は原罪人だ) |