ぞくぞくと寒気抱えて前進す 一度進んでしまったからには |
何故なのと机叩いて歯噛みする 隙間を埋める言葉も無くて |
芯の狂気を放つのは誰か |
隠れても隠し切れない尻尾の端 何時か呑み込む日は来るのだろうか |
太初より失はれたる全てのもの どちらが先か卵と鶏 |
華の海きらきら光る赤い霧 天上に至る階段がきっと |
拘束で我が身に課して絞り取る 滓も出ぬ程下らない春 |
文字通り本で埋もれた寝床へと 身を横たへる夢も見ず |
ひっそりと血を拭き取った顎に手を 添へて明日の |
ゆらゆらと昇る蒸気に 成れぬ職場で働く子供 奴隷とロボットどちらがマシか |