一抹の不安どころではない危険
  狂信者共のみ今日も元気だ



ぐいと呑む腹まで一気に牙立てる
  暴れる足も一興なるか



悲鳴上げ矮人立連れて行く狩りの
  獲物は私の明日か昨日か



じろじろと見回す(まなこ )避けて行く
  長い高速道路に一角獣



今夜また狂気にエサを遣りに行こう
  笑って恐怖しまた破滅しよう!



旋律が戦慄乗せて舞い狂う
  瓦礫の街に立てる影は何



浮かび上がる肋骨見上げ戦けり
  悲鳴爆発した夜の風



逆風に目を閉じ写真掲げ持つ
  追悼式に赤い薔薇咲く



何時だって手遅れになってから慌てたる
  性懲りもなく繰り返すバカ



ごうごうと反響したる吸引音
  真昼にぽっかり空いた真空



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