野晒しになった髑髏を這う蟲を
  火を付けて燃す粉々になるまで



()の人の掃いた国土の不毛なる
  苦々しくて欠伸をひとつ



根を欠いた植物医師に群がれる
  有象無象にペッと唾吐く
    偽善に自足すファシスト共奴



冷酷で怠け者には辛い世の
  上に浮かんで星を見てたい



締切と云う名の鏡押し付ける
  善意から出た愛の暴力
    断れず退 ()



一日で成れる天下は無いと謂へ
  カエサルを欠く烏合に救いは!



段々と逸れて行くのは逃避だろうか
  息を継ごうと広い世界を
    求めて行くのは怠惰だろうか



一念に虚空横切る求道者に
  愛を説いたり嗤った後で



しずしずと積もった恨みぱっかりと
  蓋を開けば閑古鳥鳴く
    今生きずして何時生きるのだ



停止した心臓の肉焼いて食う
  新たな敵は同じ顔かも



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