囲まれたちっぽけな街死に切れず
  逃げ出したくて「勉強」をする



さわざわと伸びる白泡渦を巻き
  所詮凡庸な一切に毒吐 (どくづ )



肩落とし刃殺がれた暗黒を
  (ただ )弄ぶごろりごろんと



一角の静かに遊ぶ濁り海
  頼む私を連れ出してくれ



指示も無く何も孕まぬ気息音
  漏れ出したるは生新 (セイシン )欠片 (カケラ )



盛り上がる力に既視感 (デジャヴ )襲い来る
  忘れた夢は悪夢だったか



イヤな午後腹に溜まった脂肉
  燃え方が足りないマッチ持って来い



一匙の砒素を垂らしたマグカップ
  寒い夜にはコーヒーでも飲もう



底辺を這い廻る蟲踏み潰す
  悍ましいのは皆殺しにしろ



煩悩を晒して我に進歩ナシ
  暑中見舞いを黒で縁取る



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