詰まる所何処まで行っても排除有
  赦し給ふや残りの星々



彼方にも要らぬ苦しみあるだろか
  永き興亡の果て無き一瞬



峨々たりし山脈暗く遠く見て
  癲狂院に我慢ならない



休みたい首掻ッ切って休みたい
  下らぬ全てにオサラバしたい



反対に視線を遣ってもう一人
  逃れ得ぬ罠ぱくりと喰い付く



悍ましと思ふ気持ちを隠しつつ
  汚泥の中に今日も飛び込む



回答を得たるや我は考へる
  定かならずにぐるぐる回る



一年に飢餓で死亡す人の数
  ふと数へてみる
    ぽつん ぽつん と



握り込む拳が砕け散るまでは
  我も市民になれるだろうか



迷宮を素早く去った西陽追う
  長い影のみぐうんと伸びる



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