何時までも引き延ばされた試験期間
  受験資格を只放棄して



一新す出来の不様な偽善者面
  見飽きても尚選択肢無し



むざむざと追い詰められて消ゆものか
  内に広がる無窮の宇宙



鬱積す嫌悪と怒り練り固め
  あいつの口に詰める日はまだか



哀訴 (アイソ )尽き木陰に涼を求めたり
  何故に腐るやこの肉体は



みっしりと愚劣詰まった菓子箱の
  様な(せい )食い残らず虫歯



太陽よそんなに贄が欲しいのか
  俺の(はらわた )切り出して喰え



背後から伸びる足音ざくざくと
  悪夢の続きまだ終わらぬか



側溝に転がりゐたる蛾が一匹
  差し伸べた手に掴まれず落ちる
    急に泣き出す静かな時間



道端の見向きもされぬ無数の生
  我は救ってやれねども何故



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