愚昧にも種々に形はあるだろに
  益々深くなりゆく迷妄



祝福の白鳩とても(ただ )の鳥
  エサが欲しけりゃ鳥籠潜る



ワナワナと震える片手押し殺し
  膜を破りて淵飛び込めり
    瑕に溺れて嫌悪に吐けど



新鮮な絶望笑い乍ら包む
  真空パックにしてアルバムへ



じりじりと灼け付く焦り鏡には
  よく知った顔醜く睨む



日の高い裡に我等の桎梏を
  整理しようと棚開ける
    ボロクズと化した記憶惨めに



ぞっとする流れ固まり膿み爛る
  快晴の青不信に薄く



ぞわぞわと真綿で首を絞めるよな
  確定の日の接近覚ゆ
    世代格差を説けども空し



意味の無いとんだ喜劇 (ファース )にずぶ濡れて
  穴誰 (アナタ )と踊るビクビクの歌



影踏みをして真ッ直ぐな陽の光
  驚愕したる我は狂へぬ



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