墓守の家庭静かに陽を浴びて
  影など見えぬ日曜の午前



収縮の始まった日を特定は
  出来ぬ過程の途上に今も



薄朱 (うすあけ )の港に降りた日の朝に
  浜辺彷徨う闇恋しくて



行きがけにタールを詰めた弾丸 (たま )を込め
  スキップしつつ向かう決闘



吹きすさぶ湿った風に身を晒し
  stargazerの行く通学路



腐りゆく屍体の指にリボン巻き
  そっとキスする額突き差し出す



陰謀を喧伝したる運動家
  理解せぬのは力持つ者



吹き荒れる吹雪の中でスキーする
  落下してゆく
    何処までも
      何処までも



弾みつけジャンプに備え身を揃う
  涙で霞む両目細める



ひらひらと宙返りする紙切れを
  追って千里を行く徒な鳥



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