石畳抜けて流れる水流に
  Doppelgängerの影が立ち
    追へどその度遠く逃げたり



赤い目の光る獣が聳え立つ
  背後に力ぶつけて憎む



南風倦怠に憤怒漲らせ
  サボって独り歌詠める午後



整然と腐敗に満ちる港町
  どうせこの身に主は無いのに



仮初の宿を早起きガチガチに
  固いパン食い水飲んで出る
    退屈凌ぎを狂って探す



一心に古楽器を見る腹痛の
  ない振りをして趣に浸る



遊園地人の流れに逆らって
  スロットマシンに全額注ぎ込む
    病んだ瞳に舞台用意す



玩具の様な町に繰り出し
  夜毎狂気の形を探す
    上手い言い訳まだ見付からず



街灯の無い路地裏を独り行く
  迷ったところで変わりはなくて



溢れ出す期待の向かうその先の
  下らぬ果実もいで*むしゃぶる






*「」は川流のパソコンでは上手く変換出来ませんでした。スミマセン………。


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