他処よそし文字の連なり前にして
  疎外もここに極まれりと泣く



漆黒に燃える炎のピラミッド
  私が誕生日を祝おうか



ぐるぐると気懈い週明け寄り掛かり
  馬鹿げた天地創世に毒吐く



ささくれた大地に皿を並べ置く
  彼等の奇跡はまだ起こらぬか



永い旅心(あら )はる青翠
  暫し休んで嘔吐をしたり



重き血の沈んだ躯引き摺って
  休む間もなく畑耕す
    何を播くかも分からぬ儘に



じりじりと溜まる倦怠踏み付けて
  鈍いナイフで林檎の皮剥く



疎ましと言へど執拗 (しつこ )いこの躰
  胸焼け抱いて活字を追へり



真人の出でるを待ちて棍棒で
  殴りつけたくなる日曜日



醜怪な面を表に曝け出し
  裸で歩いて天に唾吐く



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