黄昏の閉じたまんまの踏切に
  弔鐘の赤響き続ける



稲植えた(こご )れる土に膝を突き
  コンビニで買ったおにぎりを食う



ふと開く駄作揃いのノート帳
  アイスクリームで誤魔化して寝る



贖罪も悔悟も遠くなりにけり
  残されたものを凝っと思案す



虚空吹き抜く風に乗り
  彗星の氷この目で確かむ
    懐かしき友が対岸で手を振る



彼の死は私の責にあらねども
  自殺の(しら )せがゾクゾク愉しい



その(まなこ )潤んで円く柔らかく
  親指の腹で潰してやりたい



流れ出す円舞に乗って駆け出そう!
  躯*がバラバラになるまで踊ろう!
    歌えさえすれば狂っても怖くない!



君が居て無数の銀河を呑み込めば
  全て解決する筈なんだが



テルトゥリアヌスと肩を組み
  陽気に放吟する大声で
    くたばる前にオマルも奴も
      連れて美食を食いに行こう!






*「身區」は川流のパソコンでは上手く変換出来ませんでした。スミマセン………。



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