ああ落雷にひび割れた 大地の奥を覗き込み 更なる 望まるるや! 望まるるや! |
憂愁に肩を落として仰ぎ見る |
残照我を尚苦しめり |
顔上げれば直ぐそこに無限今日もまた 驚異と悪夢共に踊れり |
猫を喰うユール・タイドのその夜に 片目潰れた黒猫を喰う |
天が往く動く地球の表皮蠢く 我辺境の点となりけり |
生存は多様と謂えども人として |
今日もまた薄気味悪く紫に 染まる天嗅ぎどぶ川を行く |
厭へども消化器官は主張する 己は肉体超えられぬものと |
無理矢理に広げられたる星穴二つ 指を突っ込み裂けるまで引く |