天の皺寄せ手集めて白纏め
  ほんのり霞む一面の青



鬱勃と沸き上がる雲残酷を
  握り潰して陽を身に受ける



終末に立ち会いたいと思へども
  死の最中から次々生が



余力もて望遠鏡の柄握る
  生まれし故郷は奈辺にありや



眺め入る時の人等の群れははかなし
  想像がつかぬ無数のスパーク



これをこれと名指せることのうれしさと
  はかなさ抱きて今日もまた
    言葉を探す祈りを込めて



インチキだ!数の不思議に懐疑して
  プラトン主義者になれぬ休日



腫れぼったいモンゴロイドの目をした子供
  あれを愛しと思う者居る(!)



散歩して心の風景補給する
  目を塞ぐよな監獄の日々



影落つる灰色の壁白く冴え
  ×劇を映すスクリーンと化す



inserted by FC2 system