偏狭な帰属意識は脱ぎ捨てて
  共に探そう最大公約数



攪乱す白き粒子のごつい塊
  噴煙混じりて喚き散らせる



風景の一部と化せるぼろ鳥居
  主もなければ可愛いものを



気紛れにそっと空き缶蹴ってみる
  一度限りの音して消え行く



回生の一期に燃ゆる火がひとつ
  如何に同定せんとや悩む



不可触の意識の底に沈み降り
  一に先回りせんとや悩む



素晴らしきa-tomの集まり凝集結合
  如何に私の皮膚を作るや



昔に買った顕微鏡
  プレパラートの埃を覗く
    そこにも宇宙が
      見よ!広がっている



かじかんだ手をそっと見る(あかぎれ )
  割って腐汁が滴り落ちる



石積める驚異の都は光り輝き
  夜空を照らすいい気になって



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