隠れ咲く黄色い花の首掴み
  根こそぎにする涙流して



目の中にその吸う煙草を捻り込み
  ヤニでうがいをさせたやりたい



食へねども噛んで砕きて引き千切る
  海辺に並べる沢山の死骸



ふたつだけ顔を覗かす薊花
  所在無さげに頭を揺らす



炎天の高みに狂える積乱雲
  人殺しても気付かぬ程に



馬鹿は嫌いだ
  居直るどころか気付かない
    その傲慢と幼児性には
      どんな言論も用を成さない



蹲る蜜柑色の亀泥の中
  黒い目の玉何を聞くらん



差し招く手の大群と霊柩車
  風に呼ばはる通奏低音



押し寄せる雲の海原光満ち
  戦慄の栄光全てを赦せり



牙剥きて手向かいしたる光る目の
  首根っこ掴んで手を差し伸ぶる



inserted by FC2 system