どよめもす人ゴミに酔い独り夜
  川縁 (かわべり )を行く不快な儘に



さんざめく星と黙せし砂丘共
  秘め隠したるは()だ無き記憶



夜の海立つる白波凝視しつつ
  港は遠く孤独なりけり



口にするだに悍ましき
  忌まれし秘儀より逃れ出で
    星を眺める我が肩抱きつつ



日の暮れて黒き血潮の凝り濁り
  還り行くらん原初の海へ



耳齧り脳髄の中入り込む
  ()えと云う名のいやらしき虫



幹あれど根を張らぬ木の成れの果て
  枝を伸ばして陽は受けるとも



毒舌の中に親しき理解あり
  君との会話はとても楽しい



陽に縁取らる稜線の
  紅き光線身に受けて
    闇は益々深くなりける



君の瞳の奥底に
  映る私の影を追う
    その奥にはまた君の瞳が
      瞳を湛えて
        待っている
        待っている



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